カテゴリー: CLIP STUDIO PAINT

クリスタ側でLive2D元絵のゴミや塗り残しを見つける方法

Live2D元絵をしっかり作っていないと、何度もペイントソフトとLive2Dを行ったり来たりしなければなりません。
可能であれば最初から完璧なデータを作れれば良いのですが、中々そうはいきません。

今回はその中でも、PSDデータに紛れ込むゴミやほぼ透明な半透明部分、塗り残しをペイントソフト側で防ぐ方法の紹介です。

例題

例えば、CLIP STUDIO PAINT上で以下のような髪の毛のパーツレーヤーがあったとします。

ScreenShot01025

一見、これで大丈夫なようですが、いくつか問題を抱えています。

CLIP STUDIO PAINTでの確認方法

CLIP STUDIO PAINTを使っている場合、境界効果機能というものがあります。

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全体

ScreenShot01026[/col2] [col2]

詳細

ScreenShot01026-2[/col2] [/colwrap]

境界効果ボタンをクリックし有効にすると以下のように、

  • 「フチの太さ」
  • 「フチの色」

項目が出てきます。


縁の色の横の3角(▶)を押すと、色の設定項目が出てきますので、任意の色を選択します。

ScreenShot01027

元のパーツや背景色から遠い色を選ぶようにしましょう。今回は赤色を選びました。

境界効果の比較

境界効果を適応すると画面上ではこのように表示されます。

ScreenShot01028

赤色の部分が出ましたね。
先に調整済みの画像と比較してみましょう。

ScreenShot01045

フチの赤色が全く違います。

問題の無い場合は上図の様に赤い線はパーツのフチに沿って見えます。
しかしそうでない部分には、余計なデータが存在しています。
また、パーツ内に赤色が見られた場合は塗り残しがあるということです。

[colwrap] [col2]ScreenShot01030[/col2] [col2][/col2] [/colwrap]

このように一見大丈夫に見えるパーツでも、データ上ではたくさんの不備があることがわかります。
これはLive2D側に持って行った際に予期せぬポリゴンの割当が起こったり、修正が必要になり何度もペイントソフトと行ったり来たりをしてしまうことになりかねません。

[aside type=”warning”]不備のチェックを終えたら境界効果機能を切りましょう。
切り忘れたままPSD出力をすると、Live2D側でも赤い線が出たままになります。

[/aside]

修正方法

修正方法は単純です。

  • ゴミや、余計な塗があるところは消しゴムツールで消してあげましょう。
  • 塗り残しのある部分は、きちんと描いていきましょう。

以上になります。
むしろそれ以外に方法がありません。

対策ができるとすれば、描く際に塗り残しやゴミが出ないよう細心の注意を払うくらいでしょうか。

複数レイヤーにまとめて境界効果を適応する方法

さて、このようにパーツをチェックして無駄や不備がないか確認できるのですが、多くのパーツを境界効果を設定し、色を指定し、終わったら解除作業をする…のは意外と手間です。

そこで一括でまとめて境界効果の指定と解除を行える方法があります。
それがレイヤーフォルダー機能に境界効果を設定する方法です。

レイヤーフォルダーを新規に作成する主な手順は以下の二通りあります。結果は同じなので、好きな方で作成します。

フォルダー作成方法1

ScreenShot01033

レイヤーパネルの下に並んでいるアイコンの内、上図のフォルダーアイコンをクリックすることでフォルダーを新規作成します。

フォルダーを作成後、レイヤーをフォルダー内にドラッグアンドドロップすることでフォルダー内に格納できます。

[colwrap] [col2]ScreenShot01034[/col2] [col2][aside type=”normal”]新規フォルダーは空の状態で制作されます。
手動でフォルダー内にレイヤーを入れましょう。[/aside][/col2] [/colwrap]

 

既にフォルダー機能を使っている人は、一番上階層に親フォルダーを設定しましょう。

フォルダー作成方法2

フォルダー内に格納したいレイヤーを先に選択します。

[colwrap] [col2]ScreenShot01036[/col2] [col2][aside type=”normal”]選択は、

  1. 格納したいレイヤーの先頭(または末尾)レイヤーを選択。
  2. Shiftを押しながら末尾(または先頭)をクリック。

を行うとまとめて選択が可能です。

一つずつクリックで選択したい場合は、

  1. Ctrl+レイヤークリック

にて個別に選択を追加もできます。

[/aside][/col2] [/colwrap]

次にレイヤーパネルで右クリックをすると以下のようにメニューが出てくるので、「フォルダーを作成してレイヤーを挿入」を選択。

[colwrap] [col2]ScreenShot01037[/col2] [col2][aside type=”warning”]レイヤーのサムネイル上でクリックすると、以下のように別メニューが表示されます。
この中には該当項目がありませんので注意しましょう。

ScreenShot01039[/aside][/col2] [/colwrap]

これで選択されたレイヤーが全てフォルダー内に格納されます。

ScreenShot01038

さて、フォルダーに格納したら、一番親(上階層)のフォルダーに境界効果を適応してみましょう。

表示結果を以下の例を見ながら確認していきます。

ScreenShot01032

今回フォルダー内には3つの顔文字が入っています。
そこにオレンジの境界効果を適応しています。

フォルダー内に入っていない (´・ω・`) は効果が適応されていません。

境界効果を指定したフォルダーの直下にある (`・ω・´) は問題なく境界効果が現れていますね。

また、フォルダーの中にフォルダーを作っている状態でも (^ω^) に境界効果は現れていますね。

(ΦωΦ) は、フォルダーの中のフォルダーの中のフォルダーに入れていますが大丈夫です。
また (ΦωΦ) を入れいているフォルダーは「透過」設定になっています。
フォルダーのレイヤーモードに関係なく適応されているのが分かりますね。

この親フォルダーに適応した境界効果を切れば、3つの顔文字にも境界効果が切れます。

ScreenShot01040

これで一箇所に境界効果を設定するだけで全体の確認が行えます。

元絵を制作している最中に随時確認するのもよいですし、最後にまとめてチェック作業をする場合にも便利に確認できます。

他のペイントソフトの場合

Photoshop

Photoshopには同様の機能があります。レイヤースタイル内の境界線機能です。

ScreenShot01043

CLIP STUDIO PAINTと同様に、レイヤーやフォルダーに設定することが出来ます。

ScreenShot01044

SAI

残念ながらSAIには似た機能がありません。


 

かつてこの機能を使う前の私は何度もPSDインポートを繰り返していてとても面倒だったので、是非活用してみてください。

Live2D用の正面絵を作る際に役に立つクリスタの機能

Live2Dは魅力的な機能が満載です。しかし、Live2Dの最初の難所は、元絵を準備するところです。
そんなLive2D用の「正面向きの絵」を描く場合に便利な方法をご紹介!

ペイントソフトは「CLIP STUDIO PAINT」です。ProでもEXでも大丈夫なはず。

対称定規

CLIP STUDIO PAINTには対称定規という機能があります。
これは片方を描けば反対側にも反映される機能です。

ScreenShot00437-2

何はともあれ、使ったこと無い方は一度使ってみるとすぐ分かります。

Animation 27

ね、簡単でしょ?

Live2Dにて正面の絵を動かそうと思った場合、左右対称のパーツが非常に多くなりますので、この機能を使って描き、その後片方を削除、Live2Dで再度左右対称処理を行うと製作が捗ります。

描けない場合の多くは、「特殊定規にスナップ」がされていないのが原因です。
表示メニューの中に「特殊定規にスナップ」という項目があるので✔チェックが入っているか確認しましょう。
ScreenShot00446

Live2D用に描く場合のワンポイント

真ん中に定規を引く

CLIP STUDIO PAINTでは定規をキャンバスの真ん中に作る方法がありません。
(私が知らないだけだったらこっそり教えて下さいm(_ _)m)
そこで一手間かかりますが、簡単に真ん中を割り出す方法がこちらです。

  1. 何色でも良いのでキャンバス全体を塗りつぶします。
  2. 次に自由変形ツール(Ctrl+T)を押します。
  3. 元の画像の比率を維持の☑チェックが入っていたら外します
  4. 拡大率の横を50を指定し、半分の大きさにしEnterで確定します。
  5. レイヤー移動ツールを使って左(もしくは右)端に移動させます。
    (この時Shiftを押しながら移動させ、細かい調整は左右の矢印キーを使うと上手く行きます)
  6. キャンバスをできるだけ拡大します(虫眼鏡ツール or Ctrl+SPACE)
  7. 左右対称定規を選択し、境界の所をクリックします。
  8. 消去ツールを使って、一度レイヤー内を全消しします。
Animation 28

これでキャンバスの真ん中に定規を引くことが出来ます!

定規の影響範囲

左右対称定規のデフォルトの設定では設定したレイヤーにのみ作用します。
これではレイヤーをいくつも使うとき毎回同じ場所に定規を引かなくてはならないため非常に煩わしいです。

それを解決する方法が定規の表示についての機能です。

デフォルトでは以下のようになっています。
ScreenShot00439

右上にある定規アイコンをクリックします。
以下のように設定項目が出てきます。
ScreenShot00440

例えば すべてのレイヤーで表示 をクリックして☑チェックを入れてみましょう。
ScreenShot00438

若干レイヤー名の横のアイコンが変化しました。
定規は表示されている状態で効果を発揮しますので、一つのレイヤーに定規を設定し「全てのレイヤーで表示」を選択した場合他のレイヤーも定規の影響を受けます。

Animation 29

オススメの使い方その1

フォルダに定規を設定する方法です。

ScreenShot00441

定規のアイコンはドラッグアンドドロップで移動できます。
簡単なのは先の方法で真ん中に定規を設定し、その後フォルダへ移します。

Animation 30

フォルダへ設定するときは「編集対象の時のみ表示」設定する事をおすすめします。
表示対象とは、フォルダの中のことです。「同一フォルダ」とはその階層の事なので意味としては違ってきます。
これを行うことで、定規の線邪魔だな…と描いている途中で思った場合に、フォルダの外のレイヤーを選択することで定規が非表示になります。
途中で全体を確認したい場合等に地味に使えます。

オススメの使い方その2

定規用のレイヤーを作っておきます。

ScreenShot00445

レイヤー名を分かりやすく「定規」にしました。
対称定規の設定は「全てのレイヤーで表示」です。
サムネイルを分かりやすく黒で塗りつぶし、不透明度0%で完全に透明にします。
定規を含むレイヤーを間違えて動かさないようにレイヤーをロックします。

どこかしらにこのレイヤーを保持しつつ、Live2D用にいつも通り絵を描いていきます。


これで新規に何枚レイヤーを作ったとしても、全てのレイヤーで左右対称を行うことが出来ます。

左右対称定規を使いたくない場合

便利ですが全てが左右対称とは限りません。
一時的に左右対称を行いたくない場合は以下の方法があります。

オススメ2では、レイヤーを非表示にする事で左右対称されません。
これでも良いのですが、もう一つ、特殊定規にスナップを切る方法もあります。

ScreenShot00446

表示メニューの中の「特殊定規にスナップ」の✔チェックを外すか、
右下にある3つのアイコン(CLIPホームページの左横)の真ん中が「特殊定規にスナップ」アイコンで左右対称をさせなく出来ます。

ScreenShot00447

ScreenShot00448 ◀ 特殊定規にスナップアイコン

オススメ1ではこの方法で、オススメ2ではこの方法か先のレイヤー非表示によって使い分けることが可能です。

最後に

この左右対称定規、何故かPhotoshopやSAIでは無いようです。非常に便利な機能なので他のソフトでも使えるようになると良いですね(・∀・)

完全に左右対称の絵と言うのは中々描く機会がありませんが、Live2Dのような特殊な元絵を描く場合にこういった地味な機能が非常に重宝します。
これに気づく前は、毎回パーツを反転コピーして元絵を完成していましたorz
私と同じ轍を踏むことのないよう役に立てば幸いです(‘、3_ヽ)_